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米商業銀行の預金残高、約2年ぶりの低水準に

  • 執筆者の写真: 浩二 橋本
    浩二 橋本
  • 2023年5月7日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年5月9日



米国内の商業銀行の預金残高が、4月末に減少し、約2年ぶりの低水準を記録したと、米連邦準備理事会(FRB)が週次統計で発表しました。


2021年6月以来の低水準となる、4月26日までの週の預金残高は、前週比約1,200億ドル減の17兆1,000億ドルとなっており、シリコンバレー銀行の破綻前の週と比べると5000億ドル余りも減少しています。


預金残高は、シグネチャー・バンクの破綻直後に記録的な減少を経験した後、4月初めに落ち着いたものの、月後半に再び流出が加速しました。また、税申告時期の終わりと重なる4月後半は、預金引き出しが多くなることが通例であることも、預金残高減少の一因となりました。


大手行の預金残高は、前週の10兆6,100億ドルから減少し、季節調整前の10兆5,400億ドルとなりました。一方、中小行は5兆3,400億ドルから5兆3,200億ドルに減少しました。


一方、銀行システムの信用総額は2週連続で増加し、融資・リース残高は過去最高の12兆1,100億ドルを記録しています。ただし、融資の伸びは昨年終盤の2桁から鈍化傾向にあり、金融状況の引き締まりが銀行の信用供与を抑制しつつあることが示唆されています。

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